動物鍼灸・漢方薬治療専門病院の「溫煦堂（おんくどう）」は、手術や投薬で治療していく西洋医学では対応しにくい症状を、中国医学などの伝統医学などの各種代替療法を総合的、体系的に選択・統合し、最も適切な治療を行うホリスティック療法を行っている。飼い主への問診、愛犬への視診・触診を行った上で、鍼治療、電気鍼、水鍼、灸・炭温石、マッサージ、漢方薬を用いた治療を施している。     溫煦堂の獣医師・認定獣医鍼灸師の萩原未央（はぎはら・みお）さんは、大学卒業後10年間、小動物臨床にたずさわりながら、動物鍼灸やマッサージなどの動物ホリスティック医療と出会う。「血液検査のような検査結果の数字では分からない症状の改善や飼い主さんがなでることで症状が改善」することに着目し、とくに慢性的な病気や終末期の治療として、動物の体への負担や苦痛の少ない動物ホリスティック医療の可能性にひかれ、2015年3月に「どうぶつのホリスティック専門病院溫煦堂」を開院した。     萩原さんは「15歳のラブラドールレトリーバーは鍼治療で喉頭の麻痺が改善し呼吸音が穏やかになったり、後肢のふるえが改善したりして、車に飛び乗ることができたり、遊びの気力が戻ったんです」と慢性疾患でも「クオリティー・オブ・ライフ（生活の質）」の重要性を語る。ダックスフント、コーギー、ビーグルがかかりやすい椎間板ヘルニアだけでなく、関節炎、膝蓋骨脱臼（しつがいこつだっきゅう）、てんかん発作、顔面神経麻痺、尿もれ、後肢のふるえ、夜泣き、胃腸の病気、アレルギー、終末期ケアなどの相談に乗っている。     溫煦堂は、往診専門で兵庫県宝塚市を拠点に片道１時間をめどに行う（それ以上は応相談）が、毎週金曜日と、第２・４水曜日は宝塚市のコミュニティースペースteraco(テラコ)」で15分500円から相談会を開催している。鍼灸用のハリは動物用の使い捨てのものを使用し「性格や痛みとの相性を見ながら５本くらいから始めます」と初心者も安心だ。アメリカから取り寄せた動物用漢方薬も40種類を用意している。     「西洋医学が必要と判断した場合、速やかにおすすめの動物病院を紹介しますね」と萩原さんが話すと、この日、相談会に訪れていた14歳の元保護犬のプリッツの飼い主である峯下さんも「先生は気さくなうえ、獣医師さんなので東洋医学と西洋医学のどちらにも精通しているので、定期的に相談しているんです」と絶大な信頼を寄せていた。

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溫煦堂（おんくどう）
兵庫県宝塚市を拠点にした往診専門（片道１時間をめど。それ以上は応相談）
電話： 090-3860-2211
（お問い合わせは留守番電話にメッセージを残すと、折り返しの電話をします）
診察時間：お仕事の都合などに合わせてご相談ください。
ホームページ http://www.onkudo.com/
コミュニティースペース「teraco(テラコ)」（〒665-0835 兵庫県宝塚市旭町1-16-8）での
相談会は毎週金曜日（12:00-18:00）、第２・４水曜日（10:00-15:00）。
溫煦堂のフェイスブック（https://www.facebook.com/onkudo/）よりご予約ください。